砂~限りある時間のなかで~
つ…付き合う!?


「どこがいいかな。」


そうだよね。

そういう意味だよね。


私って、どこまでバカなんだろう。



近くのレストランに入った。


「好きなの頼んでいいよ。」

深田くんはそう言ってくれた。


龍司とのことを思い出す。


「じゃあ…ミルクティーのホットにしようかな。」


あえて同じものを頼まなかった。


まだ、龍司に対しての申し訳なさが残ってるから。


「俺は~、どれにしよっかなー。」


龍司とは違って、メニューを診ながら悩む深田くんは子どもっぽくて可愛かった。


「深田くんって、優柔不断?」

「バレた?」

くしゃっと笑う。


思わず、キュンとした。



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