砂~限りある時間のなかで~
「期待してた?」

ニヤリと笑った岡本くんはドSなことを知りました。
まじでむかつく。


「いじめんなよ。かわいそうだろ。」
おぉー!!深田くんは私の味方だ。


「いじめたくなるから。」
「それは俺も思ってたけど。」 

なっ、なにー!?
2人とも私のことバカにしてる。
いいなって思った自分を殴りたいよ。


「あっ、俺こっちだから。」
「そっか。」


久しぶりに男子と帰ったけど、
あっという間だったな。

まさか寂しいと思うなんて…。
好きではないからね?


「また明日な!」
「バイバイ。」
「気をつけて帰れよ。」
「分かってる。」

親みたいで笑っちゃう。
みんなに対してそういう風に優しくしてるんだよね。


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