砂~限りある時間のなかで~
なんだか胸の中がモヤモヤする。
ダメダメ…。
別にどうでもいいから。


病院に着き、検診を受けた。
特に問題はなし。
だんだん薬の効き目がなくなるかもしれないって言われてたけど、まだ今飲んでるので大丈夫みたい。

薬も貰って、そんな滞在時間はなく、すんなり帰れた。
家に帰ると、お母さんが心配していた。
病人だもんね。

「病院に行った?」
「行ったよ。」
「大丈夫なの?」
「うーん…。今のとこ、大丈夫。」
「そう?ならいいけど…。悪くなったら先生に言いなさいよ。」
「うん。」


お母さんはいつもそう言ってくる。 

分かってるよ。


心配になるのは分かってるけど、
私だって高校生だもん。

大丈夫だよ。


夕食を食べて薬を飲んで、お風呂に入って。
部屋に行って寝る。


目を閉じると、深田くんの顔が浮かんだ。


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