砂~限りある時間のなかで~
なんか緊張するなー。


「お茶でいい?」

「うん!ありがとう。」

なんか飲み物買っとくべきだったな。


自分の家にみずきがいるなんて、にやけるな。


「おまたせ。」

「あーっ、ありがとう!」

「あっ、コラコラ。」

「これ、抱いて寝てるの?」

やべっ、ベッドの上に置いてるの忘れてた。


「ちげーし。」

「何で隠すのー?」

こんな恥ずかしい思いすると思わなかった。


「もう…。誰にも言うなよ?」

「言わないよー。」


言わないと言いながら笑ってるし。
バカにしてるだろ。

「ますます好きになっちゃうよ。」

「えっ?」

予想外の発言。

好きになる要素?
どこがなんだよ。


「勇希…」

俺を招くみずき。



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