砂~限りある時間のなかで~
「何でそんなこと聞くの?」
「だって…」
「好きになったから?」

「バッ、バカなこと言わないでよ。そんなことないし。」
 

急に何を言い出すのか。
あまりの声のでかさに周りの子が私を見た。


その中に深田くんも見て笑ってた。
岡本くんは本を読んでいて世界に入ってる。


てか、岡本くん。
あなたのことよ!!


「ほら、席に着けー」
先生が教室に入ってきて、
チャイムが鳴った。

1時間目は社会。
歴史とか、意味不明だし、
覚える必要画あるのかな?


「ここ、分かる人。」
いや、出たよ。
いっつも、問題にするんだもん。

「はいっ!」
「よし、深田。」

黒板に答えを書く。
クラスの女子は釘付け。



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