砂~限りある時間のなかで~
「正解。さすが深田だな。」
「ありがとうございます。」


頭が良い人の脳はどんな感じになってるのか知りたいよ。
てか、かっこよかったし。
私も他の女子みたいにキュンとしちゃったし。


社会の授業は終わり、
次は理解の時間で教室を移動になる。

実験だって。
班には私とナナセが同じ班だから喋っていた。


どの班よりも楽しそうにしているのは、
深田くんの班だった。


「なにやってんだよー」
「えへへっ♡ごめん!」


はぁ…。
なんかモヤモヤする。
やだなー。
さっきから深田くんのことばっかり見てる気がする。

「みずき、どうしたの?」
「えっ?別にー。」


「深田くんばっかり見てるけどー。」
「えっ!?」

気づいてたの??



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