砂~限りある時間のなかで~
「違うし。騒がしいから、何かなって見てただけ。」

「意地張らなくてもいいのに。」
「意地なんて張ってないよ。」

認めるものですか!!
優しさとイケメンさを武器にモテたいだけでしょ。
裏の顔はとてつもなく悪かったりするんだから。


「これで授業を終わります。」

あっ、もうそんな時間なの?
2年生って、1年みたいに緊張感もないし、3年みたいに受験や進路のためにちゃんと授業を受けようみたいなことはないから、自由。


「みずき、行くよー。」

「あーっ、ちょっと待って!」


あっ!!

痛い…。
頭がジンジンする。

「どうしたの?みずき。」
「ん?大丈夫。」
「保健室行ってきたら?」



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