砂~限りある時間のなかで~
光、照らす。
年末が終わり、今日は元旦。

ナナセと初詣に行く予定。
服装はいつもどおりに着て、
ふわふわのマフラーを首に巻き付けた。


「おはよ。」

「おはよー!」

待ち合わせの駅に着くと、
そこから神社の方に歩いて行った。


激烈な寒さには勝てないから、カイロを背中に貼った。

だいぶ体がぽかぽかしてる頃だった。



「やば寒~。」

「多いね、人。」

「多いねー。年越しライブ見てて、眠いよ。」

「みずき、いつも眠そうじゃん。」

「だって、寝たりないんだもん。」


私っていつも眠いんだよね。
特に午前の授業なんかは寝かけが多いから、全然先生の話聞いてないの。


「あっ、拓也くんだ!」

「本当だ。声掛けて来たら?」



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