見えない恋 ～Dear～

プロローグ

初めに… 愛華side

あなたは恋をしたことがあるだろうか？

初恋は甘い味…
失恋は悲しく、苦しい味…
そんな話は、聞いてもよくわからなかったし、私にとってもよくわからないものだった。

私は人並み以上に告白されやすかったし、告白されても付き合うことはなかったのだが、私は告白してきた人に必ず問うのだ。

"どうして私を好きになって、告白をしたの？"

答えも人それぞれだった。

"一目惚れ""容姿""性格"
そんなもの上っ面かもしれない不確かなものでも彼らはしっかりと前を見据えて私に言うのだ。

だが、何を言われても理解が出来なかったし、不思議に思えて仕方がなかった。

恋とはなんだろう。

そんな私も恋を知ることになったのだ。
だけれど、それが相手に伝わるどころの話でもないものだ。焦れったくって恋しくて、それが苦しかった…


私が初めて恋をしたときの感情は、
苦しかった…という気持ちがとても大きくとても強かった。