俺、お前に惚れてんだけど。
season*3
なぜか惹かれちゃう
「ほーお。で、で?」
里緒にこれでもかってくらい顔を覗き込まれ、思わずのけぞる。
天使のような笑顔だけど、どこか小悪魔的で楽しんでいるような感じ。
可愛いからいいんだけど。
「でって言われても、そのあとはうさニャンカフェでお茶して、家まで送ってくれて。うちで夜ご飯食べて帰った」
「へーえ」
お昼休み、あたし達は中庭のベンチでお弁当を食べていた。
今日はいい天気だし、教室にいるのがなんとなくもったいなくて。
それに、里緒に久間君とのことを話したかったし。
「でも、引かれるのも時間の問題だよ」
本当はすごく楽しかったくせに、あたしはそんな風に自分に言い聞かせていた。
きっと、久間君も真田君みたいにあたしにゲンメツする。
きっとそう。
「そうかな?そんなことないんじゃない?」