俺、お前に惚れてんだけど。


お小遣い、足りるかなぁ?


残ってるお年玉を足せば、何とかなるはず。


どうせいつかは欲しいと思ってた物だし、うさニャンの為なら惜しくはない出費。



「あ、明日お金持って来るねっ!それと、お姉さんにも謝りに行かせて」



だって、期待していたはずだから。


申し訳なさすぎて、謝らなきゃ気が済まないよ。



「ぷっ……くくっ」



焦って涙目になるあたしを見て、なぜか笑い出す久間君。



「な、なんで笑うの……?」



人が必死になって謝ってるのに。



「ぷふっ、姉ちゃんに頼まれたってのは口実に決まってんだろ」



えっ……?


口実?


なんの?


わけがわからなくてポカンとする。


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