俺、お前に惚れてんだけど。


「志帆にプレゼントする為に買ったんだし」



「えっ?」



「それなのにお前……笑かすなよっ。ははっ」



お腹を抱えて大笑いする久間君に疑問は募るばかり。



じゃあ、最初からあたしにプレゼントする為に買ったってこと?


なんで……あたしに?


久間君が……わからない。


それに、受け取れないよ。



「やる」



「え?いや、でも」



総額結構すごかったよ?


貰うのは気が引ける。



「俺が持ってても、どうしようもねーし」



ど、どうしよう……。


そりゃ、うさニャンは大好きだけどさ。



それに久間君に手間がかかるのに、なんでわざわざ学校に持って来たの?


家で渡せば済んだ話なのに、わざわざ持って来るのは重かったでしょ?


ううん、それ以前に。


本当、わけ……わかんないよ。



「家で渡したら、お前金払うって聞かねーだろ?受け取ってくんねーと、恥ずかしい思いして持って来た意味ねーんだけど」



あ……。


確かにそうかも。



「俺の気持ちだから、素直に受け取ってもらえるとありがたい」



「き、気持ちって……」



なんで……?


そこまでするの?


あたしなんかの為に。


頼んでなんかいないのに。


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