俺、お前に惚れてんだけど。
素直なキモチ
「それ、絶対好きじゃん!」
「だよね、あたしもそう思う」
「うっ、そうなのかなぁ」
土曜日で学校が休みの今日、久しぶりに杏と真美の3人であたしの部屋にいた。
高校が別々になってからはみんな何かと忙しくて、久しぶりの3人での再会に懐かしさを感じる。
「そんなに積極的に来てるんなら、いっそのこと付き合っちゃえば?」
お菓子をつまみながら杏が言う。
高校に入ってから、杏はさらに美人に磨きがかかって大人っぽくなった。
真美は相変わらずのスポーツ女子で、中学の時とそれほど変わっていない。
「つ、付き合うって!?簡単に言わないでよ〜!」
「志帆の場合、好きになりかけてるんだからいいじゃん」
「…………」
自分でもまだ自分の気持ちがよくわからない。