俺、お前に惚れてんだけど。


「俺……マジでお前に惚れてんだって。そろそろ、志帆の正直な気持ち聞かせてくんねー?このままだと、色々やべーし」



あたしの……正直な気持ち?


そう言われて、かなりドキドキした。


なんで久間君なんかにっ。


あーもーっ!!



「わかんないけど……なんかドキドキしてるっ!」



半ば投げやりになりながら、ドキドキする胸を押さえてそう言った。


ヤバいっ。


顔が熱いよ。


こんな可愛くない言い方、普通の女の子なら絶対にしない。


あー。


なんでこんな言い方しか出来ないかな。



「は?マジ、で……?」



投げやりな言い方をしたにも関わらず、久間君は目を見開いて。


みるみる内に顔がほころび始めた。


照れ臭そうにはにかんで、心なしか頬が真っ赤。


そんなに……嬉しいの?


ーードキッ


あたしまでさらに照れて、顔に熱を帯びて行く。


今さらながら、すごく恥ずかしい。


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