俺、お前に惚れてんだけど。
season*4
過去
それから3日間、なぜか38度台の高熱が出てしまい学校を休んだ。
そのまま土曜日に入って、学校に行かずに済んだことにホッとしている。
こんな気持ちのまま晴斗に会いたくない。
あれから電話がかかって来たけど『もう好きじゃないから』って言われるのが怖くてムシしてしまっている。
メールも来たけど、返事をしていないどころか読んでさえもない。
ーーコンコン
「志帆?入るよ」
ドアの向こうから奏太の声がして、返事をする前にガチャッと開いた。
ベッドの上で大の字で寝そべっていたあたしは、目だけを奏太の方に向ける。
「相変わらず抜け殻みたいじゃん。どうしたの?俺で良かったら、話くらい聞くけど」
奏太は上下スウェットに、メガネをかけて勉強モード。
あたしの高校でも、もうすぐ期末テストがある。
だけど、今は勉強どころじゃない。
「そ、奏太〜……あたし、あたし……っ」