俺、お前に惚れてんだけど。
「や、やだっ……晴斗っ!」
恥ずかしくて、ドキドキしすぎて目の前がクラクラする。
このままだと、絶対おかしくなる。
ダ、ダメだよ。
「お願い……やめて」
胸をグッと押し返すと、今度は簡単に体が離れた。
ーードキドキ
ーードキドキ
熱が注がれたように、刺激された首筋がジンジンする。
晴斗の視線も、掴まれた腕も、何もかも。
なんだか全身が火照ったように熱くて、目の前がウルウルした。
な、なにこれ。
嫌だってつい言ったけど、晴斗にされても本当に嫌だとは思わなくて。
もっと……もっとって。
本当は心の底でそんな風に思った自分もいた。
だけど、恥ずかしさの方が勝ったからつい拒否しちゃったけど……。
ナニコレ。
「その顔……俺以外の男に見せんなよな」
「えっ!?ど、どの顔……?」
スッとあたしの上から下りた晴斗は、あたしに背を向けて自分の髪の毛を思いっきり掻き回す。