俺、お前に惚れてんだけど。
素直で
月曜日。
なんだかソワソワしながら学校へ来た。
晴斗はまだ来ていないみたい。
晴斗の彼女になったっていう実感はやっぱり沸かなくて、どこかまだ宙に浮いてるようなふわふわした変な感覚。
昨日バイトだった晴斗からは夜に電話があって、少しだけ話したけどドキドキしすぎて内容はあんまり覚えてない。
「おはよう、志帆ちゃん」
「あ……お、おはよう!木下星矢」
今日も朝から木下星矢はご機嫌さんだ。
ニコニコ幸せそうに笑って、周りに花が飛んでいる。
里緒が来たらさらに、目尻が垂れ下がって目がなくなるんだけど。
「なんかいいことでもあったの?」
「え?なんで?」
木下星矢は、ニヤリと笑ってあたしの顔を覗き込む。