俺、お前に惚れてんだけど。
「久間君が志帆の彼氏になってくれると嬉しいわ〜」
まだまだ続く2人のやり取りをムシしてご飯を口に運んだ時。
お母さんが突然ありえないことを言った。
は、はぁ!?
彼氏!?
思わず手が止まり、隣に座るお母さんの顔を凝視する。
すると、目が合ってクスッと笑われた。
「ねぇ、志帆。久間君、すっごくカッコいいわよね」
はぁ!?
なに言ってんの?
浮かれるお母さんを冷ややかな目で見つめる。
本気で言ってんの?
「志帆ちゃんがいいなら、俺はいつでも大歓迎なんで」
えっ?
お母さんから視線を外して、今度は向かい側に座る久間君に目を向けた。