俺、お前に惚れてんだけど。
season*2
ツンデレ彼女
初日から注目を浴び、あたしはクラス中からウワサの的になってしまった。
「あ、ほら!久間君の彼女の新島さん発見!」
「わー、普通の人だね〜!」
他のクラスの女子達がひっきりなしに教室に来ては、あたしを見て好き勝手に批評して帰って行く。
彼女じゃないからっ!!
それと、地味で悪かったねっ!!
「はぁ」
重いため息を吐き出しながら、隣にいるこの騒ぎの元凶を睨み付ける。
久間君のせいで、久間君のせいで〜!
こんなに注目されるハメになったんだからねっ!
どうしてくれんのよっ!!
「なんだよ?そんなに見つめて。俺のことがそんなに好きなのか?今日、デートでもする?」
隣の席の元凶、久間君は何をどう見てそう思ったのかそんなことを言う。
「するわけないでしょ、この悪魔!」
睨んでんのがわかんないわけ?
思いっきり恨みを込めた目で見てるってのにさ〜!
いい加減、嫌がってることに気付いてよ。
悪魔!
悪魔……っ!
この『あ久間』!!