俺、お前に惚れてんだけど。


えっ……?



い、今のって……友達になろうってこと?


で、でもっ。


自分の名前だけ言って、すぐに席に戻っちゃったし。


なんだったんだろう。


ただ、名前教えてくれただけ?



でもでも!!


せっかく話しかけてくれたんだし、このチャンスをムダにしたくはない。



ーーガタッ



立ち上がると、門倉さんの席まで駆け足で向かった。



椅子に座る後ろ姿までもがすごく綺麗で、そこだけスポットライトが当たっているよう。


< 66 / 250 >

この作品をシェア

pagetop