俺、お前に惚れてんだけど。


「ってなわけだから、里緒と仲良くしてやってくれると助かる。こいつ、友達作りヘタだからさ」



木下星矢は門倉さんの頭をクシャッと撫でた。



「ちょ、やめてよ」



門倉さんは手を振り払って嫌がっているけど、真っ赤な顔をしているからそんな風には見えない。



相変わらず、木下星矢はニコニコと上機嫌だし。



「4人でダブルデートしような」



「ダ、ダブルデート……?」



「お互いそれぞれ付き合ってんだしさ」



「いやいや……!」



ハッ!


誤解を解こうとしてたんだった!


すっかり忘れてたよ。


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