俺、お前に惚れてんだけど。


「あたし達本当にそんなんじゃ……っ!んんっ」



そう言いかけたところで、久間君の手によって口を塞がれた。


腕をガシッと掴まれ、そのまま引っ張られる。



「んーっ……!」



ちょ、ちょっと〜!!


何すんのよっ!



腕を引っ張ったりバンバン叩いて離れようとするけど、強い力に敵わなくて。


すがるように木下星矢を見たけど、ニコニコ笑ってヒラヒラ手を振っているだけで助けてくれない。



そのままズルズル教室の外に連れ出され、ひと気のない廊下の隅まで引っ張られた。


< 73 / 250 >

この作品をシェア

pagetop