俺、お前に惚れてんだけど。


図々しく部屋に入って来た久間君は、あたしの許可もナシにベッドの端っこに腰を下ろした。



反射的に起き上がり距離を取る。



「遅くまで何やってたんだよ?まさか、ナンパされたとか?」



反対に距離を詰めて来る久間君の顔は、どこか不機嫌そう。


威圧感があって、何となく背筋がヒヤリとした。



「な、なんで久間君にそんなこと言わなきゃいけないの?彼氏でもないくせに」



プイと顔を背ける。


だいたい、干渉しすぎなんだって。


いい加減ほっといてよ。



「じゃあ彼氏になってやるから何してたか教えろよ」



「はぁ?結構です」


< 95 / 250 >

この作品をシェア

pagetop