俺、お前に惚れてんだけど。
もう、傷付くのはたくさんなんだよ。
久間君はモテるから、そんな経験ないのかもしれないけど。
「さっさと出てってよねっ」
これ以上話していたくなかったあたしは、掛け布団を頭から被った。
そしてその中で三角座りをして、膝の上に頭を乗せる。
真田君に振られた時の忌まわしい記憶が蘇って、なんだか気分が沈んでく。
ギュッと目を閉じて頭を振った。
ダメダメ。
考えないようにしよう。
ーーギシッ
ベッドが軋んだかと思うと、途端に重みがなくなって。
久間君が立ち上がったんだということが気配でわかった。
良かった。
出てってくれるみたい。