俺、お前に惚れてんだけど。
しかも、なんでちょうどそのページなわけ?
もっと他のページもあったでしょーが!
感傷に浸ってる時にその日のことを読まなくても!
って、そうじゃなくて!
「最低っ!返してよっ!」
久間君の手から勢い良く奪い取った。
普通、人の日記勝手に読む?
「お前、彼氏いたんだ?」
日記帳を胸に抱え、睨んでみたけどまったく反省の色はナシ。
さっきよりも不機嫌な声を出した久間君は、立ち上がって距離を詰めて来る。
目の前まで迫って来たかと思えば、背中がトンッと壁に当たった。
「関係……ないでしょ」
思い出したくもないのに、いちいち傷をえぐるようなこと言わないでよ。