私の弟がヤンデレ過ぎて困る。
私と彼の非日常。
ピーンポーン。
無機質なインターフォンで、目が覚める。まだ隣で眠るショウを起こさないように、眠たく、怠い身体を引き摺り起こして、時計を見る。
午前6:00を時計は指していた。
こんな時間に一体誰だろう?
ショウは、ベットの中で気持ち良さそうに寝ている。昨日、大変な目に遭ったせいか、私と一緒に眠る事が決まった安心感か、いつもショウが私よりも、早く起きるのにも関わらず、私が早く起きてしまった。
まぁ、こんな日もありだろう。
ショウは、怪我をしているのだ。
暫くは、安静にしてもらわなくては。
ピーンポーン。
と、またインターフォンが鳴った。
どうやら、待っているようだ。
二階からは、来訪者の姿は見えない。
仕方ない。行くとするか。
階段を一段ずつ降りて、厚手のパーカーを羽織る。外はまだ寒い。
寝間着だけでは、耐え忍べないだろう。
まだ寝起きの格好で、玄関のサンダルを履き、ドアの来訪者の姿が映るドアスコープを見た。そこには…
充血した目。血走った眼球が視界一面に映し出された。
『ニノマイちゃ~ん、あーそーぼ…?』
新手のスプラッターホラー映画だろうか?
全霊全身が、緊急避難危険信号を出している。
とりあえず、私はチェーンロックとその他もろもろを厳重にかけようとしたが…、
どうせ、彼の前では意味がないだろう。
諦めて、死ぬ覚悟をした。