私の弟がヤンデレ過ぎて困る。


急いで、教室に行き、HRの途中に参加したため、クラスメイトからの大量の視線を浴びせられ、恥ずかしく思ったが、不機嫌な声色で「遅ェ。」と河原君に言われて、その羞恥心もどこかに行ってしまった。


河原君に謝罪をして、頼まれていた炭酸飲料を渡して、担任の佐藤先生の話を聞いていると、プシュと炭酸飲料を開ける爽快な音と共に、中の液体全てが河原君の顔目掛けて飛び出した。



炭酸飲料の勢いは、それはもう、凄かった。


一定時間、河原君の顔目掛けて飛び出した液体は、だんだんと威力を失い、【極悪炭酸はじめ君】の蹂躙は終わった。



バキッと、隣から空き缶を片手で潰す音にびくりと背筋を震わせる。


あまりの恐ろしさに、身体が硬直して、河原君の顔をまともに見れない。




その時に、メールだよ。メールだよ。と聞き慣れた効果音が鳴った。

恐る恐る、画面を開くと、こう表示されていた。



《河原

あとで体育館裏に来い。》






との事だった。





とりあえず、泣いても良いですか。




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