私の弟がヤンデレ過ぎて困る。

本日最後の授業が終わった。

やった。私よく耐えた。


お昼摂取した、墨ジュースのせいで変な胸焼けと吐き気を感じていた。




やっぱり、嫌いなものは無理して採るようなものじゃない。





一時間、二時間は我慢出来たものの、最後の授業の数学は、急な実力テストがあって、コンディションは最悪だった。




多分、テストの点数も見るに耐えないものだろう。






必ず、ゼッタイ。





鳳先生が、無表情で答案用紙を集める中、ふと鳳先生と眼が合った。


鳳先生は、暫く私の方を見ていたが、すぐに視線を外し、涼しい顔で教室から出ていった。



「…センナちゃん。お昼から体調悪そうだけど、大丈夫?」


『…あ~、大丈夫じゃない、かも。ちょっと、体調悪くてさ。最後の数学のテスト、あんまり出来なかった。』


るいちゃんが、はい。と私に水筒のお茶を差し出した。ありがとう。とお礼を言って、水筒のお茶を飲んだ。


お、今日はジャスミンか。



「…私も、数学のテスト全然出来なかった。難しかったよね。あのテスト。」


特に問3の所が、とるいちゃんと実力テストについて話していると、HRに担任の佐藤がやって来た。


佐藤は、今は高校二年生の大事な冬なので、進学先の大学を決めて、再来週からの期末試験に向けて勉強をするように。と長々と語っていた。



分かってるよ、そんなこと。





心の中で毒を吐きながらも、黙って話を聞く。





あぁ、早く終わんないかな。


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