堕ちるのに一秒もかからない
『綾花も土曜日ライブいくの?』
『あぁ、うん!あおいと一緒に行くよ?』
『楽しみだねー!何着てこ?』
『パンツとかのほーがいいよ?こないだ行って解ったwwめっちゃみんな盛り上がってで、訳わかんなくなるし!』
『へぇー!そーなんだ!楽しかった?』
『そりゃ、楽しかった!あ、あとね?あおいにしか言わないんたけど。あ、たしさぁー………す、すすすすすす』
『す?酢?』
『すすすすすきな人、出来たかも?//』
『えええええええ!!?ほんと!?どんな人!?』
『えええ、えーとね…』
『ほら、ちゃんと言いな!』
形勢逆転!!!今度は私が綾花を問い詰めてやる!
『おにぃのバンドのベースの人。黒髪で眼鏡かけてて、玲央さんて言うんだ。』
ふふふなんて言って口の前で手を覆う綾花は恋する乙女。
よかったね。
暗黙の了解みたいにあの話には触れない。
本当によかったね?
『じゃあ、今週のライブの服パンツでも可愛いコーディネートしなきゃね!』
『うん!そーしよ?あ,金曜日買い物いかない?駅前のモール行こ!』
こうして、金曜日に可愛い服を探しに行く約束をした。
まだ月曜日の朝だけど、気持ちは土曜日に向かってる。
二人の恋が上手くいくといいね。
少ししてチャイムがなった。
踊り場にさよならさして、教室に向かう。
『こらー、お前ら2人はまたどこ行ってたんだ!はよ座れ!』
『『はーーーーーい。』』
いつも、わたし達が迷惑をかけてる担任の先生。小田 正弥。通称.おだっち
『ほんと、仲いいのはいいけど俺に迷惑かけんなよー。んじゃ、HRはじめっぞー』
それからも私はHRそっちのけで金曜日と、土曜日にドキドキしていた。