堕ちるのに一秒もかからない
『変かもしんねぇ』はるside
そっと君の裾をつかんだんだ。
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ジリジリリリリリリリリリリリリリ
うるさい。
もう少し寝かせろ。
高校の時から使っている目覚ましにはまだ慣れない。
深く布団を被り目を閉じる。
ジリジリリリリリリリリリリリリリ
『あーーー!!!!もう。』
ガバッと起き上がり携帯を開く。
9時。
講義は昼から。
余裕だなと確信しながら大きなあくびをする。
目から溢れる涙を拭き、洗面所へと向かう。