堕ちるのに一秒もかからない
『変かもしんねぇ』はるside



そっと君の裾をつかんだんだ。








________________




ジリジリリリリリリリリリリリリリ


うるさい。


もう少し寝かせろ。


高校の時から使っている目覚ましにはまだ慣れない。


深く布団を被り目を閉じる。



ジリジリリリリリリリリリリリリリ



『あーーー!!!!もう。』



ガバッと起き上がり携帯を開く。

9時。


講義は昼から。


余裕だなと確信しながら大きなあくびをする。


目から溢れる涙を拭き、洗面所へと向かう。



< 25 / 40 >

この作品をシェア

pagetop