堕ちるのに一秒もかからない
電車を降りて大学へ向かう。
午後から講義とってるレオももうすぐ来るはず。
まだ時間あるし…食堂でもいっとこ。
結構大きな食堂…ってゆーかカフェで、気に入ってんだよなー。
おばちゃんにコーヒーとヨーグルトを渡す。
『まいど!』
♪~♪.♪♪~
『はい、もしもし?』
『あっ、おにぃ?今どこ?大学?』
『うん、どした?』
『おかぁさんがおにぃにご飯持っていくとか言ってる。』
『あー、じゃあ勝手に家に入ってて』
了解という言葉を聞いてから電話を切る。
かぁさんのご飯かー、きっとハンバーグだな(笑)
『ハル、おはよ』
『よ、レオ』
いいタイミングでレオが来た。
『またコーヒーとヨーグルトかよ。よく飽きねぇな』
そんなこと言われたって好きずきはそう簡単に変えられない。
『まぁ、なんでもいーけど。そろそろいこーぜ』
あぁ、と曖昧な返事だけしておいて、レオのあとに続いていく。
____________…
『あー、やっと終わった!』
入れていた授業が全て終わり開放の気分からかおもわず、大きな声がでる。
まぁ、ほかのみんなもこの後の予定とかで大声で喋ってるから、目立ちはしねぇけど。
やっぱり、毎回終わる度に達成感はやばい。
『あの教授、何言ってっか解んねぇ』
レオがノートをカバンに入れながら呟く。
それには俺も同感だ。
『まぁ、しゃーねーよwてか、あの人こないだテレビでたんだってよ。なんかの番組に!』
『それおもしれぇなwあ。ハル』
『ん?なんだよ』
『ちょっと話あるから今日家行っていいか?』
『え?あぁ、いいけど?』
互いに席を立ち、部屋をでる。
忘れてたんだ。
家にアイツがいるのーーー。
____________…
『おい、綾花。なんで、おれのベッドでガチ寝してんだよ』
そーだった。
ご飯届けに来てくれた後は絶対に綾花は俺んちで飯を食って帰るんだった。
そして、よく寝てて、そして、タチの悪いことに寝起きが最悪。
『あー、あやちゃんいるんだったら俺、帰るわ』
『なに?レオ帰んの?』
『そ、邪魔したな。またあとで!遅れんなよー』
バタンとしまった玄関戸。
なんだったんだ、あいつ?
一向に起きない綾花はそれからきっかり1時間寝続けて、起きたら『やばい!用意しなきゃまた後でね!』と言って速攻で飯を食って帰っていった。