堕ちるのに一秒もかからない
『いやだな』あおいside
『knockーーーーー!!!!』
司会者の人が大きな声で呼ぶ。
knockのメンバーが出てきた瞬間。
一気に熱くなった。
『キャー!!!!ハルゥーーーー!!!!』
『ハルー!笑ってー!!!!』
それに答えてニコリと白い歯を見せてわらう。
照れ笑いみたいなそんな感じ。
笑ってと言っていた女の子は涙なんか流してる。
きっと大好きで、ずっと通ってるんだろーな。
しばらくして、歌が始まる。
すぅっとハルさんが息を吸うのがわら
私は初めて体感したんだ。
こんな小さなライブハウスが揺れてるなんて感覚を
すごいよ。リズムがずっと身体に入ってくるのに、ドキドキが逃げなくて
このまま死んじゃうんじゃないかって、ぐらいに心臓がはねてる。
歌が終わり、マイクに直接ハルさんの息の上がった声が漏れる。
それすらもう、色っぽいのに…
『ありがと』
そう優しく、満たされた目で言われたら
男だって女だってみんな虜。
『ばか、ハル。お前が吹っ切れてどーすんだよ。』
後ろから近くのレオさんが、ハルさんにツッこむ。
その瞬間、みんなわれに帰ったようにどっと笑う
今一瞬自分はどこにいたんだろう?
みんな思ってる。