年下彼氏はケダモノ彼氏!?


「なんだよ…」

「翔君?」


伊吹君が佐々木さんの手を払う。


「しょ…」

「ゴチャゴチャうっせぇよ」


伊吹君はものすごい剣幕で佐々木さんを睨みつける。


「先輩。行きますよ」

「えぇ?ちょ、伊吹く…」


反抗する間も無く伊吹君に引きずられる。

°•*°•*°•*°•*°•*


「伊吹君!離してよ!」


私がさっきいた空き教室の前で、力いっぱい歩き続ける伊吹君を止める。


「いいの?誤解されちゃうよ?」

「誤解って、何が?」


うわぁ、伊吹君、なんかよくわかんないけどめっちゃ怒ってる…。



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