ド天然!? 魔女っ子の秘密【2】
「あなた方に無理を言いたくなどありません。けれどあなた方以外に聖獣を封印できる人がいないのもまた事実。
そこであなた方にこれをお渡ししたいのです」
神殿の中から姫は赤い宝石のようなものを5つ取り出した。
それは半透明に光る、小指ほどの長さしかない物体だった。
「これは?」
「わたくし自身も詳しいことは分かっていませんわ」と眉を下げながら、あたしと翔太にそれを手渡す。
「多大な魔力を含むもの、魔力の根源、大魔法石、天の戯れ、赤い悪魔。様々に言われますが、この呼び名が一般的でしょうか」
それからあたしと翔太を交互に見比べると言った。
「ガーネット。これはそう呼ばれるものです」
あたし達は顔を見合わせた。
「ガーネットって、あたし達の、魔物退治屋の名前…」
すると姫は「その通りですわ」と頷いた。
「魔物退治屋"ガーネット"。その名の由来は創始者である史上最強の女魔法使い・ガーネットからつけられました。ではどうして彼女の名はガーネットだったのでしょう。」
「どうしてって言われても…」
ガーネット様の名前の由来なんて聞いたことすらない。
何しろガーネット様がどんな活躍をしたかという外聞的なことだけしか資料には残っていなくて、ガーネット様の人となりを示すものはどこにもない。
頭を抱えていると、翔太がはっと顔をあげて「そういうことか…」と声を漏らした。
そこであなた方にこれをお渡ししたいのです」
神殿の中から姫は赤い宝石のようなものを5つ取り出した。
それは半透明に光る、小指ほどの長さしかない物体だった。
「これは?」
「わたくし自身も詳しいことは分かっていませんわ」と眉を下げながら、あたしと翔太にそれを手渡す。
「多大な魔力を含むもの、魔力の根源、大魔法石、天の戯れ、赤い悪魔。様々に言われますが、この呼び名が一般的でしょうか」
それからあたしと翔太を交互に見比べると言った。
「ガーネット。これはそう呼ばれるものです」
あたし達は顔を見合わせた。
「ガーネットって、あたし達の、魔物退治屋の名前…」
すると姫は「その通りですわ」と頷いた。
「魔物退治屋"ガーネット"。その名の由来は創始者である史上最強の女魔法使い・ガーネットからつけられました。ではどうして彼女の名はガーネットだったのでしょう。」
「どうしてって言われても…」
ガーネット様の名前の由来なんて聞いたことすらない。
何しろガーネット様がどんな活躍をしたかという外聞的なことだけしか資料には残っていなくて、ガーネット様の人となりを示すものはどこにもない。
頭を抱えていると、翔太がはっと顔をあげて「そういうことか…」と声を漏らした。