ド天然!? 魔女っ子の秘密【2】
翔太は心の底から姫を守るって思ったんだ。だから翔太の言葉は姫に届いて、翔太がすごく格好良く見えるんだ。
だけど、姫のために命をかけちゃうんだね。
あたしじゃなくて、姫のために死んでもいいって思ってるんだね。
そりゃ、依頼をこなすことは重要なことだけど。
あたしじゃないんだって、思ってしまう。
翔太が命をかけるのは、あたしじゃないんだって。
命をかけても守るって、そんな台詞、あたし言われたことないのに。
それほどまでに、翔太は姫が大事だってこと?
そう考えて胸が痛い。
どくん、どくん、と心臓は速く鼓動して、変な汗まで出てくる。
姫の前では柔らかく笑うのも、姫に抱きつかれても拒まず頭を撫でたのも全部、姫のことが好きだから?
あたしじゃなくて、姫のことが好きになってしまったの?
違うって、否定したい。
否定したいのに、否定できることが何も浮かばない。
浮かんでくることはどれも姫と出会う前のことで、その全てが確信を持って言えるものじゃない。
翔太があたしのことを好きでいてくれている証拠が、どれも不安定で明確な根拠にならない。
がらがらと心が音を立てて崩れていくようだった。
今まであったものが全て信じられなくなるみたいだった。
あたしの気持ちまで分からなくなっていくみたいだった。
ねえ、今翔太は誰が好き?
今あたしのことどう思ってる?
あたしは翔太を好きでいていいの?
けれどどれも翔太には聞けなかった。聞くだけの勇気がなかった。
ねえ、翔太。
あたしは何を信じればいいのかな?
だけど、姫のために命をかけちゃうんだね。
あたしじゃなくて、姫のために死んでもいいって思ってるんだね。
そりゃ、依頼をこなすことは重要なことだけど。
あたしじゃないんだって、思ってしまう。
翔太が命をかけるのは、あたしじゃないんだって。
命をかけても守るって、そんな台詞、あたし言われたことないのに。
それほどまでに、翔太は姫が大事だってこと?
そう考えて胸が痛い。
どくん、どくん、と心臓は速く鼓動して、変な汗まで出てくる。
姫の前では柔らかく笑うのも、姫に抱きつかれても拒まず頭を撫でたのも全部、姫のことが好きだから?
あたしじゃなくて、姫のことが好きになってしまったの?
違うって、否定したい。
否定したいのに、否定できることが何も浮かばない。
浮かんでくることはどれも姫と出会う前のことで、その全てが確信を持って言えるものじゃない。
翔太があたしのことを好きでいてくれている証拠が、どれも不安定で明確な根拠にならない。
がらがらと心が音を立てて崩れていくようだった。
今まであったものが全て信じられなくなるみたいだった。
あたしの気持ちまで分からなくなっていくみたいだった。
ねえ、今翔太は誰が好き?
今あたしのことどう思ってる?
あたしは翔太を好きでいていいの?
けれどどれも翔太には聞けなかった。聞くだけの勇気がなかった。
ねえ、翔太。
あたしは何を信じればいいのかな?