ド天然!? 魔女っ子の秘密【2】
まるで生き物のようにものすごい速さで向かい来る氷にパイフーは飛び退いて距離をとった。
その瞬間を逃さずに、翔太は「"アイス・スパイヤ"!」と叫んで氷の巨大な槍を空中にいくつも作り出すとパイフーに向かって飛ばす。
それはパイフーに直撃し、パイフーの叫び声が響く。
「すごい…」
翔太、やっぱり高校生のときよりずっと強くなってる。
するとその声が聞こえたのか、翔太は振り返ると「感心してる場合じゃねえだろうが!」と叫んだ。
「なに背中にでかい傷を負ってんだ!あんだけ大口叩いてたくせに!」
「お前自身も守れよ!」と翔太は怒る。
怖いのに、みっともないこんな姿を見られるくらいなら来てほしくなかったのに、それなのにやっぱりその優しさに安心してしまう自分がいた。
けれど翔太の怒りは収まらないのか、「立てるなら杖を構えろ」と怒鳴る。
「まだ街全体にシールド張ってねえのか、早く張ってくれ」
あたしは俯いた。
そんなの、できるなら最初っからしてるってば!
俯いて拳を握る。
「できない…」
「は?」
翔太は振り返って不機嫌な顔を見せた。
「魔法が、使えないの…」
その瞬間を逃さずに、翔太は「"アイス・スパイヤ"!」と叫んで氷の巨大な槍を空中にいくつも作り出すとパイフーに向かって飛ばす。
それはパイフーに直撃し、パイフーの叫び声が響く。
「すごい…」
翔太、やっぱり高校生のときよりずっと強くなってる。
するとその声が聞こえたのか、翔太は振り返ると「感心してる場合じゃねえだろうが!」と叫んだ。
「なに背中にでかい傷を負ってんだ!あんだけ大口叩いてたくせに!」
「お前自身も守れよ!」と翔太は怒る。
怖いのに、みっともないこんな姿を見られるくらいなら来てほしくなかったのに、それなのにやっぱりその優しさに安心してしまう自分がいた。
けれど翔太の怒りは収まらないのか、「立てるなら杖を構えろ」と怒鳴る。
「まだ街全体にシールド張ってねえのか、早く張ってくれ」
あたしは俯いた。
そんなの、できるなら最初っからしてるってば!
俯いて拳を握る。
「できない…」
「は?」
翔太は振り返って不機嫌な顔を見せた。
「魔法が、使えないの…」