ド天然!? 魔女っ子の秘密【2】
浮かび上がったもの
「とりあえず、状況を整理しましょうか」
美玲は杖を振り上げて羽ペンを取り出すと、空中に書き始めた。
美玲の使う羽ペンのインクは魔力が籠められていて、空中に文字や図形を描くことができるんだ。
「最初に事件が起こったのは、ラトセーヌの泉よね」
ラトセーヌでは黄金の麒麟・チーリンがいた。
緑色の機械を首元に付けられていて、苦しそうに藻掻いていた。
その機械を壊して封印したけれど、魔力欠乏で倒れてしまったんだ。
「その次は、ラティスタ遺跡だった」
ラティスタ遺跡では、青龍・チンロンが暴れていた。
チンロンは空を飛ぶ龍だから、空中戦になったのを覚えてる。
姫から預かった魔石・ガーネットを用いて封印したんだ。莫大な魔力を秘める魔石のおかげで、聖獣を封印しても魔力欠乏で倒れることはなかった。
「ところで、ラティスタ遺跡…ってどこだ?」
あたしと美玲が真剣に考えている中、雅人が突然そんなことを尋ねる。
まさかのことにあたしは目を見開いて、美玲は呆れかえって「バカなの?」と怒鳴りつけた。
「ラティスタ遺跡っていうのは、国内でも最も有名で重要な遺跡のひとつよ!国宝級の発掘品がいくつも出土している、存在自体が国宝の遺跡!」
「そんなことも知らずによくも大魔法大学に入れたわね!」と美玲は罵った。
美玲は杖を振り上げて羽ペンを取り出すと、空中に書き始めた。
美玲の使う羽ペンのインクは魔力が籠められていて、空中に文字や図形を描くことができるんだ。
「最初に事件が起こったのは、ラトセーヌの泉よね」
ラトセーヌでは黄金の麒麟・チーリンがいた。
緑色の機械を首元に付けられていて、苦しそうに藻掻いていた。
その機械を壊して封印したけれど、魔力欠乏で倒れてしまったんだ。
「その次は、ラティスタ遺跡だった」
ラティスタ遺跡では、青龍・チンロンが暴れていた。
チンロンは空を飛ぶ龍だから、空中戦になったのを覚えてる。
姫から預かった魔石・ガーネットを用いて封印したんだ。莫大な魔力を秘める魔石のおかげで、聖獣を封印しても魔力欠乏で倒れることはなかった。
「ところで、ラティスタ遺跡…ってどこだ?」
あたしと美玲が真剣に考えている中、雅人が突然そんなことを尋ねる。
まさかのことにあたしは目を見開いて、美玲は呆れかえって「バカなの?」と怒鳴りつけた。
「ラティスタ遺跡っていうのは、国内でも最も有名で重要な遺跡のひとつよ!国宝級の発掘品がいくつも出土している、存在自体が国宝の遺跡!」
「そんなことも知らずによくも大魔法大学に入れたわね!」と美玲は罵った。