ド天然!? 魔女っ子の秘密【2】
「場所としては、ラトセーヌの泉より東に位置している。東の国境にも近いかな。
国宝級に貴重な場所だから、今は立ち入り禁止になっているよ」
あたしの説明を聞いて「なるほど」と相槌を打っていた雅人だけど、それは美玲の逆鱗に触れたようで、美玲は雅人の首根っこを掴むと「なるほど、じゃない!」とそれを前後に動かしていた。
その様子に呆気にとられていたけれど、雅人が頭をガクガクとさせながら「つ、次は!」と聞いてきて、はっと思い出した。
「次は、城下町だった」
城下町で姫と出かけているときに、白虎・パイフーが現れたんだ。
「ああ、ニュースになったやつか」
美玲から開放された雅人は首に手を当てながら言う。
「パイフーが現れて、姫を守るために攻撃しようとしたんだけど、魔法は使えなかった」
「あたしは役に立てなかった」と俯くあたしに、美玲も雅人もなんて言ったらいいのかわからなかったようだった。
2人に心配かけないように、とあたしは笑って見せたけど、美玲が真剣な顔であたしに近づくとあたしの手を握って言った。
「姫とはどんな話をしたの?」
思ってもいなかった質問に、あたしも雅人も目を丸くさせる。
「え?」
「だって、姫と一緒に行動できるなんて普通有り得ないでしょう?どんな話をしたの?」
美玲はきらきらと目を輝かせていた。
国宝級に貴重な場所だから、今は立ち入り禁止になっているよ」
あたしの説明を聞いて「なるほど」と相槌を打っていた雅人だけど、それは美玲の逆鱗に触れたようで、美玲は雅人の首根っこを掴むと「なるほど、じゃない!」とそれを前後に動かしていた。
その様子に呆気にとられていたけれど、雅人が頭をガクガクとさせながら「つ、次は!」と聞いてきて、はっと思い出した。
「次は、城下町だった」
城下町で姫と出かけているときに、白虎・パイフーが現れたんだ。
「ああ、ニュースになったやつか」
美玲から開放された雅人は首に手を当てながら言う。
「パイフーが現れて、姫を守るために攻撃しようとしたんだけど、魔法は使えなかった」
「あたしは役に立てなかった」と俯くあたしに、美玲も雅人もなんて言ったらいいのかわからなかったようだった。
2人に心配かけないように、とあたしは笑って見せたけど、美玲が真剣な顔であたしに近づくとあたしの手を握って言った。
「姫とはどんな話をしたの?」
思ってもいなかった質問に、あたしも雅人も目を丸くさせる。
「え?」
「だって、姫と一緒に行動できるなんて普通有り得ないでしょう?どんな話をしたの?」
美玲はきらきらと目を輝かせていた。