ド天然!? 魔女っ子の秘密【2】
「変わらないね、2人は」
別々の大学に通い始めて、会える時間が減っていても、2人は高校生のときと同じ仲のいい関係のままだ。
羨ましく思ってしまうよ。
それを伝えると雅人に問われた。
「由良達は違うのか?」
その問いに、すぐには答えられなかった。
「…どう、だろう」
あたし達は高校生の頃と同じだろうか、変わっただろうか。
…多分きっと、変わったと思う。
会える時間の長さも、お互いの立場も、あの頃とはまるで違う。
翔太が仕事や勉強に頑張れば頑張るほど、翔太は"サファイア"の当主としてもどんどん頼もしくなっていって、あたしみたいなただの所属魔法使いとは生きる世界が違っていく感覚がする。
繋いでいたはずの手がいつの間にか解けていて、その手はもう届かないところにあるような。
走っても走っても、追いつかないほど先に歩いていってしまっているような。
翔太が、遠くなる感覚だ。
「ねえ、雅人も美玲も不安になったりするのに、どうしてそんな風に仲良くいられるの?」
雅人と美玲も少しずつ変わっていっているのに仲良しのままだ。あたし達と何が違うんだろう。
すると2人とも顔を見合わせて不思議そうな顔をした。
「別に特別なことはねえよな?」
「特別もなにも、そもそも何かしてるんだったかしら?」
別々の大学に通い始めて、会える時間が減っていても、2人は高校生のときと同じ仲のいい関係のままだ。
羨ましく思ってしまうよ。
それを伝えると雅人に問われた。
「由良達は違うのか?」
その問いに、すぐには答えられなかった。
「…どう、だろう」
あたし達は高校生の頃と同じだろうか、変わっただろうか。
…多分きっと、変わったと思う。
会える時間の長さも、お互いの立場も、あの頃とはまるで違う。
翔太が仕事や勉強に頑張れば頑張るほど、翔太は"サファイア"の当主としてもどんどん頼もしくなっていって、あたしみたいなただの所属魔法使いとは生きる世界が違っていく感覚がする。
繋いでいたはずの手がいつの間にか解けていて、その手はもう届かないところにあるような。
走っても走っても、追いつかないほど先に歩いていってしまっているような。
翔太が、遠くなる感覚だ。
「ねえ、雅人も美玲も不安になったりするのに、どうしてそんな風に仲良くいられるの?」
雅人と美玲も少しずつ変わっていっているのに仲良しのままだ。あたし達と何が違うんだろう。
すると2人とも顔を見合わせて不思議そうな顔をした。
「別に特別なことはねえよな?」
「特別もなにも、そもそも何かしてるんだったかしら?」