ド天然!? 魔女っ子の秘密【2】
あたしは赴くままに地図上のラトセーヌの泉の文字を赤いペンで囲った。
「次に現れたのは、ラティスタ遺跡…」
ラトセーヌの泉より真っ直ぐ東にあるラティスタの文字をまた赤く囲う。
雅人や美玲、千沙さんまでもあたしの近くに寄ってきて神妙な顔で地図を覗き込んだ。
「その次は、城下町で、それからアクアゲート…!」
くる、くると二つ丸を囲む。
それからあたしはあることに気づいて、慌てて本棚から古びた革の本を広げた。
「お、おい、急にどうしたんだよ、由良!」
「まさか、まさか…」
最悪な未来が脳裏を過って冷や汗が流れる。
そんなことはないと信じたい。
焦る気持ちでページを捲る。
目的のページを見つけて、手が止まった。
そのページを覗き込む雅人が目を見開く。
「おい、これって…まさか!」
雅人は驚いたように目を見開く。
「最悪だ…!」
あたしは本を握る手を握りしめた。
その様子を見ていた美玲と千沙さんは「どうしたの?」とあたしと雅人の元へ駆け寄る。
「…千沙さん、すぐにお父様に伝えて。
次に聖獣が現れる場所が分かった」
千沙さんと美玲は目を見開く。
「本当ですか、由良さん!」
あたしは本から顔を上げずに頷いた。
「全部…全部分かったの。
聖獣が現れる場所も、理由も、この現状を引き起こした犯人も」
「次に現れたのは、ラティスタ遺跡…」
ラトセーヌの泉より真っ直ぐ東にあるラティスタの文字をまた赤く囲う。
雅人や美玲、千沙さんまでもあたしの近くに寄ってきて神妙な顔で地図を覗き込んだ。
「その次は、城下町で、それからアクアゲート…!」
くる、くると二つ丸を囲む。
それからあたしはあることに気づいて、慌てて本棚から古びた革の本を広げた。
「お、おい、急にどうしたんだよ、由良!」
「まさか、まさか…」
最悪な未来が脳裏を過って冷や汗が流れる。
そんなことはないと信じたい。
焦る気持ちでページを捲る。
目的のページを見つけて、手が止まった。
そのページを覗き込む雅人が目を見開く。
「おい、これって…まさか!」
雅人は驚いたように目を見開く。
「最悪だ…!」
あたしは本を握る手を握りしめた。
その様子を見ていた美玲と千沙さんは「どうしたの?」とあたしと雅人の元へ駆け寄る。
「…千沙さん、すぐにお父様に伝えて。
次に聖獣が現れる場所が分かった」
千沙さんと美玲は目を見開く。
「本当ですか、由良さん!」
あたしは本から顔を上げずに頷いた。
「全部…全部分かったの。
聖獣が現れる場所も、理由も、この現状を引き起こした犯人も」