ド天然!? 魔女っ子の秘密【2】
再び、襲い掛かる
【side 翔太】
由良がまた魔力を失った。
あの時と同じように、また俺がそばにいないときに。
…いや、今回はそばにいることができたはずなんだ。
戦う術も、自分を守る術も失った由良のあの顔。
絶望の中で、それでも必死にその場をやりこめる方法を探そうとしていた。
あんな顔、由良にさせたくなんてなかったのに。
そのために強くなるって決めてたのに。
…悔しい。
悔しくてたまらない。
どうして俺はいつも、大切な人たった一人を守ることができないんだろう。
「"アイス・グランド"!」
姫の務めがあるラトセーヌの森には、由良がいなくなった後も魔物が絶えなかった。
それもそうだ、魔物は泉を狙うから。
その上、由良もいなくて俺一人で相手しなければならない。
いつも以上に多くの魔物の相手をして魔力の消費は酷かった。
あがる息とともに、魔法でつくり出した氷からひんやりとした空気が伝わってくる。
辺りの魔物を倒すと流れる汗を拭きながら俺は溜息を吐いた。
…由良は今頃どうしてるだろうか。
由良がまた魔力を失った。
あの時と同じように、また俺がそばにいないときに。
…いや、今回はそばにいることができたはずなんだ。
戦う術も、自分を守る術も失った由良のあの顔。
絶望の中で、それでも必死にその場をやりこめる方法を探そうとしていた。
あんな顔、由良にさせたくなんてなかったのに。
そのために強くなるって決めてたのに。
…悔しい。
悔しくてたまらない。
どうして俺はいつも、大切な人たった一人を守ることができないんだろう。
「"アイス・グランド"!」
姫の務めがあるラトセーヌの森には、由良がいなくなった後も魔物が絶えなかった。
それもそうだ、魔物は泉を狙うから。
その上、由良もいなくて俺一人で相手しなければならない。
いつも以上に多くの魔物の相手をして魔力の消費は酷かった。
あがる息とともに、魔法でつくり出した氷からひんやりとした空気が伝わってくる。
辺りの魔物を倒すと流れる汗を拭きながら俺は溜息を吐いた。
…由良は今頃どうしてるだろうか。