ド天然!? 魔女っ子の秘密【2】
風が吹き荒れて俺を包み込む。
やがてその風も止み、目を開ける前に波の音が聞こえてきた。
潮の香りが鼻をくすぐって港町に着いたのだと分かったと同時に、つんざくように人々の悲鳴が聞こえてきた。
俺は目を開けると同時に杖を振りかざす。
「"シールド"!」
魔物退治屋の魔法使いとして最初に習った魔法は、防御魔法だった。
魔物から人々を守ることが使命である魔物退治屋にとってこの防御魔法は、攻撃魔法なんかよりもずっとずっと重要だ。
この町を、人を、守れなければ、俺達がここに存在する意味がない。
だから1番よく使ってきた魔法はシールドの魔法で、1番磨いてきた魔法でもある。
攻撃は最大の防御だと由良のお父さんは言っていたけど、攻撃はあくまで矛に過ぎない。
そして俺達は守るべきものを絶対に守り抜かなければならない。そのとき付きまとう危険は絶対に排除すべきだ。
俺達に求められているのは、最強の矛ではない。完璧な盾と、強力な矛。
「"アイス・スピア"!」
そして磨いた"強力な矛"は、いつしか"サファイア"最強とも言われるようになった。
努力の果てに手に入れた、強力な矛と完璧な盾で、俺は守りたいものを守り抜く。
魔法で作り出した氷の槍は、鋭く尖って火の鳥に飛んでいく。
現れた聖獣・チューチュエは炎の鳥。
炎系統の魔物は、氷系統の魔法を得意とする俺には相性は最悪だ。
けど、相性なんて関係ない。
磨きに磨いた矛は、そう簡単に折れたりしない。
やがてその風も止み、目を開ける前に波の音が聞こえてきた。
潮の香りが鼻をくすぐって港町に着いたのだと分かったと同時に、つんざくように人々の悲鳴が聞こえてきた。
俺は目を開けると同時に杖を振りかざす。
「"シールド"!」
魔物退治屋の魔法使いとして最初に習った魔法は、防御魔法だった。
魔物から人々を守ることが使命である魔物退治屋にとってこの防御魔法は、攻撃魔法なんかよりもずっとずっと重要だ。
この町を、人を、守れなければ、俺達がここに存在する意味がない。
だから1番よく使ってきた魔法はシールドの魔法で、1番磨いてきた魔法でもある。
攻撃は最大の防御だと由良のお父さんは言っていたけど、攻撃はあくまで矛に過ぎない。
そして俺達は守るべきものを絶対に守り抜かなければならない。そのとき付きまとう危険は絶対に排除すべきだ。
俺達に求められているのは、最強の矛ではない。完璧な盾と、強力な矛。
「"アイス・スピア"!」
そして磨いた"強力な矛"は、いつしか"サファイア"最強とも言われるようになった。
努力の果てに手に入れた、強力な矛と完璧な盾で、俺は守りたいものを守り抜く。
魔法で作り出した氷の槍は、鋭く尖って火の鳥に飛んでいく。
現れた聖獣・チューチュエは炎の鳥。
炎系統の魔物は、氷系統の魔法を得意とする俺には相性は最悪だ。
けど、相性なんて関係ない。
磨きに磨いた矛は、そう簡単に折れたりしない。