ド天然!? 魔女っ子の秘密【2】
水を守るヒト
「お部屋にご案内します。どうぞご使用くだされ」
紹介されたのは王城の一角。どうやらここは王城で働く人々が泊まり込みで働くときに使われる部屋らしい。
「翔太様はこちらを、由良様は隣のこちらの部屋をお使いくだされ」
案内された客室の窓からは、あの花園がよく見えた。
光が差し込むベランダに出ると心地よい風が吹き抜ける。
あたしにあてがわれた部屋には一人用のベッドとクローゼットがついていた。
そして出窓のそばには机と椅子が置いてあり、勉強したり物を書いたりはできるらしい。
「申し訳ありません。急なことでございましたので、こちらの部屋しかご用意できなかったのです」
汗を拭きながらクリスさんがそう謝る。あたしは慌てて首を横に振った。
「こんな素敵なお部屋をありがとうございます」
クリスさんは「そうでございました、そうでございました」と思い出したように部屋の出入り口とは別の扉の前に来ると「こちらを説明しておりませんでした」とまた汗を拭いていた。
「この扉は?」
「どうぞ、お開けください」
促されてドアノブを回し押し開けると、そこは別の部屋に繋がっていた。
「お」
「あ」
隣の部屋の人物と目が合った。
驚いて瞬きをしながらも目を逸らせずにいると、クリスさんが言った。
「こちらの部屋は二部屋続きとなっているのです。お二人がご友人とお聞きしましたものですから、こちらでも問題はないものと…」
申し訳ないと言わんばかりに眉を下げるクリスさんに、「いえ、問題はないです」とあたしは慌てて断った。
紹介されたのは王城の一角。どうやらここは王城で働く人々が泊まり込みで働くときに使われる部屋らしい。
「翔太様はこちらを、由良様は隣のこちらの部屋をお使いくだされ」
案内された客室の窓からは、あの花園がよく見えた。
光が差し込むベランダに出ると心地よい風が吹き抜ける。
あたしにあてがわれた部屋には一人用のベッドとクローゼットがついていた。
そして出窓のそばには机と椅子が置いてあり、勉強したり物を書いたりはできるらしい。
「申し訳ありません。急なことでございましたので、こちらの部屋しかご用意できなかったのです」
汗を拭きながらクリスさんがそう謝る。あたしは慌てて首を横に振った。
「こんな素敵なお部屋をありがとうございます」
クリスさんは「そうでございました、そうでございました」と思い出したように部屋の出入り口とは別の扉の前に来ると「こちらを説明しておりませんでした」とまた汗を拭いていた。
「この扉は?」
「どうぞ、お開けください」
促されてドアノブを回し押し開けると、そこは別の部屋に繋がっていた。
「お」
「あ」
隣の部屋の人物と目が合った。
驚いて瞬きをしながらも目を逸らせずにいると、クリスさんが言った。
「こちらの部屋は二部屋続きとなっているのです。お二人がご友人とお聞きしましたものですから、こちらでも問題はないものと…」
申し訳ないと言わんばかりに眉を下げるクリスさんに、「いえ、問題はないです」とあたしは慌てて断った。