ド天然!? 魔女っ子の秘密【2】
「クリス殿、それで、そちらの方々は?」
怒りの矛先を向ける様にあたし達を見る。緊張感が走り、持っていた箒をぎゅっと握る。
「随分とお若いようにお見受けいたすが、まさか__!」
目を見開く彼に、クリスさんは「紹介しよう」と微笑んだ。
「姫の警護をしていただくことになった、"サファイア"の翔太様、"ガーネット"の由良様だ」
「よろしくお願いします」とあたしはお辞儀をし、それに合わせて翔太は無言で頭を下げた。
「まさか、本当に、この方々が姫の守護を?」
信じられないと言わんばかりの表情を見せる彼に、クリスさんは「何か不安な点があるのか?」と問うた。
「二人ともまだ18歳とお若いが、その実力は十二分にある。
翔太様は大魔法大学を首席でご入学され、あの"サファイア"を背負って立つご当主だ。
さらに由良様は"ガーネット"でも随一の実績を持つお方であり、難解な依頼をいくつも解決されてきた。その実力は当代一との噂もある。兵の足手まといになどなるような方々ではないぞ」
「それは分かっております。しかし__」
ちらりと視線をあたし達に寄越す。
その目は懐疑に満ちていた。
本当にこの者たちが姫様の守護をできるのか、姫の守護を任せてよいのか。18歳の子どもに、こんな重要なことを任せてよいのか。きっとそんなことを思っているのだろう。
あたし達はまだ18歳で、衛兵の人々に比べても5つは幼いだろう。
実践をいくらこなしてきたと言っても、まだ譲二さんには及ばないことだってある。
だから譲二さんの気持ちも十分に分かるし、きっとその反応が普通だ。
「俺達が信用できない気持ちも、分かります」
翔太が言葉を発した。
怒りの矛先を向ける様にあたし達を見る。緊張感が走り、持っていた箒をぎゅっと握る。
「随分とお若いようにお見受けいたすが、まさか__!」
目を見開く彼に、クリスさんは「紹介しよう」と微笑んだ。
「姫の警護をしていただくことになった、"サファイア"の翔太様、"ガーネット"の由良様だ」
「よろしくお願いします」とあたしはお辞儀をし、それに合わせて翔太は無言で頭を下げた。
「まさか、本当に、この方々が姫の守護を?」
信じられないと言わんばかりの表情を見せる彼に、クリスさんは「何か不安な点があるのか?」と問うた。
「二人ともまだ18歳とお若いが、その実力は十二分にある。
翔太様は大魔法大学を首席でご入学され、あの"サファイア"を背負って立つご当主だ。
さらに由良様は"ガーネット"でも随一の実績を持つお方であり、難解な依頼をいくつも解決されてきた。その実力は当代一との噂もある。兵の足手まといになどなるような方々ではないぞ」
「それは分かっております。しかし__」
ちらりと視線をあたし達に寄越す。
その目は懐疑に満ちていた。
本当にこの者たちが姫様の守護をできるのか、姫の守護を任せてよいのか。18歳の子どもに、こんな重要なことを任せてよいのか。きっとそんなことを思っているのだろう。
あたし達はまだ18歳で、衛兵の人々に比べても5つは幼いだろう。
実践をいくらこなしてきたと言っても、まだ譲二さんには及ばないことだってある。
だから譲二さんの気持ちも十分に分かるし、きっとその反応が普通だ。
「俺達が信用できない気持ちも、分かります」
翔太が言葉を発した。