ド天然!? 魔女っ子の秘密【2】
すると突然場が明るくなって、その眩しさに思わず目を細める。
ちょうどそこだけ木々が生い茂っておらず、開けた場所が現れ、光が燦々と降り注いでいた。
光が降り注ぐその中央には泉があり、優しく水面が揺れて、静かに森の中へと流れていく。
そしてその泉のそばで祈りを捧げている女性がいた。
「__ジュリア姫」
その女性は立ち上がると振り返った。
「譲二」
とても優しい笑みだった。花がこぼれるような、澄んだ美しさだった。
譲二さんは跪き、姫は近づく。
白いその手をとると譲二さんはその手の甲に口づけをした。
「そちらの方は?」
「姫の守護のために参った者どもです」
「そう、この方々が」
あたしも翔太も跪いていたが「顔をお上げになって」と姫に言われて顔を上げる。
姫の表情はとても優しい気品に溢れていて、そして美しかった。
流れるような美しい栗色の髪が光に反射して黄金のように輝いて見えた。
この方が、王国の第1王女、ジュリア姫。
「お初にお目にかかります。"サファイア"より参りました、柏木翔太と申します」
「同じく"ガーネット"から参りました、神崎由良です」
姫はそっとあたし達の前で膝を折って座り、「お願いしますね」と仰った。
「はい」
声を揃えて返事をするとにっこり微笑まれた。
この方の笑顔は、言動は、存在は、それだけで他の人を動かす。
様々な人がこの方を慕って仕える理由が分かった。
ちょうどそこだけ木々が生い茂っておらず、開けた場所が現れ、光が燦々と降り注いでいた。
光が降り注ぐその中央には泉があり、優しく水面が揺れて、静かに森の中へと流れていく。
そしてその泉のそばで祈りを捧げている女性がいた。
「__ジュリア姫」
その女性は立ち上がると振り返った。
「譲二」
とても優しい笑みだった。花がこぼれるような、澄んだ美しさだった。
譲二さんは跪き、姫は近づく。
白いその手をとると譲二さんはその手の甲に口づけをした。
「そちらの方は?」
「姫の守護のために参った者どもです」
「そう、この方々が」
あたしも翔太も跪いていたが「顔をお上げになって」と姫に言われて顔を上げる。
姫の表情はとても優しい気品に溢れていて、そして美しかった。
流れるような美しい栗色の髪が光に反射して黄金のように輝いて見えた。
この方が、王国の第1王女、ジュリア姫。
「お初にお目にかかります。"サファイア"より参りました、柏木翔太と申します」
「同じく"ガーネット"から参りました、神崎由良です」
姫はそっとあたし達の前で膝を折って座り、「お願いしますね」と仰った。
「はい」
声を揃えて返事をするとにっこり微笑まれた。
この方の笑顔は、言動は、存在は、それだけで他の人を動かす。
様々な人がこの方を慕って仕える理由が分かった。