ド天然!? 魔女っ子の秘密【2】
「あら、あなた…」
ジュリア姫は翔太の顔を見て微かに驚いたような顔をする。翔太は分からないと言わんばかりに不思議そうな顔をするけど何も言わない。
「では私はこれで」
「ええ。ありがとう」
譲二さんは恭しく一礼すると姫のもとを去って行った。自分の仕事に一生懸命なこの人のことだ、きっと自分の持ち場が心配にもなるのだろう。
すると遠くからジュリア姫を呼ぶ声が聞こえてきた。
「姫ー!どこに行かれたのです、姫ー!」
ジュリア姫は立ち上がり声の聞こえた方を見て呟くように言葉を漏らした。
「晴人(はると)」
その横顔はとても美しくて、だけどあたしにはなぜか悲しそうに見えた。
そしてもうひとつ不思議に思ったのは翔太の様子だ。
いつも仏頂面をしているし表情の変化が激しい方ではないけれど、それにしても表情が変化しない。
もしかして、固まってる?
そう思ったときには姫が晴人と呼んだ人が姫を見つけて「姫、探しましたよ」と半分呆れたように駆けつけた。
姫はふふと笑うと「ごめんなさいね」と謝る。
「客人がいらっしゃったから、ご挨拶をしていたのよ」
「ご客人?」
晴人と呼ばれた人は不思議そうにあたし達の方を見る。
それでようやく晴人と呼ばれた人物がよく見えた。
チョコレートみたいな優しいブラウンの髪の毛に、整った顔立ち。
まるで空の色のような美しい青色の瞳。
そう、それは、
「翔太そっくり…」
翔太と同じ髪の色、瞳の色だった。
その人も目を見開いて驚いていたが、はっと気づいたのか慌てて頭を下げる。
ジュリア姫は翔太の顔を見て微かに驚いたような顔をする。翔太は分からないと言わんばかりに不思議そうな顔をするけど何も言わない。
「では私はこれで」
「ええ。ありがとう」
譲二さんは恭しく一礼すると姫のもとを去って行った。自分の仕事に一生懸命なこの人のことだ、きっと自分の持ち場が心配にもなるのだろう。
すると遠くからジュリア姫を呼ぶ声が聞こえてきた。
「姫ー!どこに行かれたのです、姫ー!」
ジュリア姫は立ち上がり声の聞こえた方を見て呟くように言葉を漏らした。
「晴人(はると)」
その横顔はとても美しくて、だけどあたしにはなぜか悲しそうに見えた。
そしてもうひとつ不思議に思ったのは翔太の様子だ。
いつも仏頂面をしているし表情の変化が激しい方ではないけれど、それにしても表情が変化しない。
もしかして、固まってる?
そう思ったときには姫が晴人と呼んだ人が姫を見つけて「姫、探しましたよ」と半分呆れたように駆けつけた。
姫はふふと笑うと「ごめんなさいね」と謝る。
「客人がいらっしゃったから、ご挨拶をしていたのよ」
「ご客人?」
晴人と呼ばれた人は不思議そうにあたし達の方を見る。
それでようやく晴人と呼ばれた人物がよく見えた。
チョコレートみたいな優しいブラウンの髪の毛に、整った顔立ち。
まるで空の色のような美しい青色の瞳。
そう、それは、
「翔太そっくり…」
翔太と同じ髪の色、瞳の色だった。
その人も目を見開いて驚いていたが、はっと気づいたのか慌てて頭を下げる。