ド天然!? 魔女っ子の秘密【2】
「違うんです、姫様を気遣っているわけではないんです!」
「その言葉だけで十分に嬉しいですわ」
「ですから!ああもう、違うって言ってるでしょ!人の話を最後まで聞いて!」
思わず言葉を荒げてしまった。
晴人さんが立ち上がり「由良様!そのような言い方は!」と怒ったようにあたしを責める。
当然だ、国の第1王女に対して失礼にあたるどころか刑務所行きになってしまいかねない言い方だ。
だけど抑えきれなかった。
「由良!お前、今すぐ謝れ!」
翔太も慌てたように助言するけど、あたしは首を横にふった。
「言葉を荒げてしまったこと、謝ります。でも、それでも話を聞いてほしいんです」
あたしはまっすぐに姫の目を見た。
透き通るようなルビー色だと改めて思った。
話を最後まで聞こうとしないこの方に、どうしても聞いてほしかった。
「由良様!そのような態度は処罰に値しますよ!今すぐ撤回して_____」
「晴人」
怒る晴人さんを姫が強い言葉で諫める。
名前を呼んだだけで晴人さんには伝わったようで、晴人さんは「しかし!」と怒りのやり場に困ったように姫を見つめた。
姫は「この方の話を聞きましょう」と仰った。
「それからでも遅くはないですわ」
姫が放った言葉を聞いて、背筋がぞくりと凍った。
言い方をひとつでも間違えれば、依頼の遂行はおろか処刑は免れない。
あたしは深呼吸をして言いたいことを整理すると落ち着いた口調を心がけて言葉を紡いだ。
「姫様はあたしは魔物退治屋の娘だと、ご存じですよね?」
「その言葉だけで十分に嬉しいですわ」
「ですから!ああもう、違うって言ってるでしょ!人の話を最後まで聞いて!」
思わず言葉を荒げてしまった。
晴人さんが立ち上がり「由良様!そのような言い方は!」と怒ったようにあたしを責める。
当然だ、国の第1王女に対して失礼にあたるどころか刑務所行きになってしまいかねない言い方だ。
だけど抑えきれなかった。
「由良!お前、今すぐ謝れ!」
翔太も慌てたように助言するけど、あたしは首を横にふった。
「言葉を荒げてしまったこと、謝ります。でも、それでも話を聞いてほしいんです」
あたしはまっすぐに姫の目を見た。
透き通るようなルビー色だと改めて思った。
話を最後まで聞こうとしないこの方に、どうしても聞いてほしかった。
「由良様!そのような態度は処罰に値しますよ!今すぐ撤回して_____」
「晴人」
怒る晴人さんを姫が強い言葉で諫める。
名前を呼んだだけで晴人さんには伝わったようで、晴人さんは「しかし!」と怒りのやり場に困ったように姫を見つめた。
姫は「この方の話を聞きましょう」と仰った。
「それからでも遅くはないですわ」
姫が放った言葉を聞いて、背筋がぞくりと凍った。
言い方をひとつでも間違えれば、依頼の遂行はおろか処刑は免れない。
あたしは深呼吸をして言いたいことを整理すると落ち着いた口調を心がけて言葉を紡いだ。
「姫様はあたしは魔物退治屋の娘だと、ご存じですよね?」