ド天然!? 魔女っ子の秘密【2】
「ええ。あの"ガーネット"のご令嬢だと」
姫は頷いた。
ご令嬢、だなんて。言い方次第でお姫様のようにも聞こえるなあと新たな発見だった。
あたしにとっては「ただの跡取り娘」の方がしっくりくる。毎日戦って傷をつくっているのだから、お淑やかな「ご令嬢」からはほど遠い。
「あたし達魔物退治屋は文字通り魔物を退治することが仕事です。姫は魔物退治屋の全ての人が魔物を嫌っていると思いますか?嫌っているからそのようなことをしていると思いますか?」
魔物退治屋は今や人気の職業となった。
魔法を使い、魔物と戦い、人々を救う仕事だと考える人が増えたから。
「それは…分からないですわ。人が思うことはそれぞれですもの」
面食らったように答えた姫にあたしは頷いた。
「あたしも全ての魔物退治屋と会ったことはありません。だから全ての人の意見は分からない。それでも魔物を心から嫌って敵対して、魔物を退治するためにこの職業に就いている人が確かにいます」
魔物は魔法使いに仇なす存在だと、倒すべき相手だと、そう信じて戦う人々がいる。
そうやって人々を守ろうとしている人の話を聞かされたこともある。
「その考えも一理あります。確かに悪いことを考えて人々を襲おうとする魔物もいる」
もちろんそういう魔物ばかりではないけれど、そういう魔物が確かにいて、説得してもそれに耳を貸さないならこれ以上罪を重ねる前に、被害が拡大する前に退治してしまうこともある。
姫は頷いた。
ご令嬢、だなんて。言い方次第でお姫様のようにも聞こえるなあと新たな発見だった。
あたしにとっては「ただの跡取り娘」の方がしっくりくる。毎日戦って傷をつくっているのだから、お淑やかな「ご令嬢」からはほど遠い。
「あたし達魔物退治屋は文字通り魔物を退治することが仕事です。姫は魔物退治屋の全ての人が魔物を嫌っていると思いますか?嫌っているからそのようなことをしていると思いますか?」
魔物退治屋は今や人気の職業となった。
魔法を使い、魔物と戦い、人々を救う仕事だと考える人が増えたから。
「それは…分からないですわ。人が思うことはそれぞれですもの」
面食らったように答えた姫にあたしは頷いた。
「あたしも全ての魔物退治屋と会ったことはありません。だから全ての人の意見は分からない。それでも魔物を心から嫌って敵対して、魔物を退治するためにこの職業に就いている人が確かにいます」
魔物は魔法使いに仇なす存在だと、倒すべき相手だと、そう信じて戦う人々がいる。
そうやって人々を守ろうとしている人の話を聞かされたこともある。
「その考えも一理あります。確かに悪いことを考えて人々を襲おうとする魔物もいる」
もちろんそういう魔物ばかりではないけれど、そういう魔物が確かにいて、説得してもそれに耳を貸さないならこれ以上罪を重ねる前に、被害が拡大する前に退治してしまうこともある。