ド天然!? 魔女っ子の秘密【2】
その水は本当に透明だった。覗き込むとまるで鏡のように鮮明にあたしの顔を映し出す。
口に含むと不思議な感覚がした。
水なのにまるで空気のように軽やかで、液体なのに気体のようで。味はないのに、どこか風味を感じるような。
水といっても良いのかどうなのか、分からなくなる不思議な感覚だった。
そして体中の乾きが一気に潤っていくような心地もした。
枯れていた魔力が満ちていく。体も思うように動く。
復活、そんな言葉がぴったり当てはまるように体中に力がみなぎっていった。
「ありがとうございました」
すっかり元気を取り戻したあたしが立ち上がって微笑むと、姫は「それはようございました」と尚更美しく微笑んだ。
そして翔太もその水を飲むと、見るからに表情が元気になる。この水の凄さを感じずにはいられなかった。
「それで、姫は俺達に何をさせたいんですか?」
翔太の言葉は尖っていた。失敬だと非難されても仕方がない言葉遣いに、あたしは慌てて「翔太!」と鋭く名前を呼んだ。
「期待してるなんて側近は言っているけど、何を期待しているんです?…自分を護ってくれること、だけじゃないのでしょう?」
翔太の目はまっすぐに姫を見据えていた。
あたしも慌てて姫を見ると、姫は「さすがですわね」と少し笑った。
「私は期待していますわ。
あなた達ならきっと、"あれ"を解き明かしてくださると」
口に含むと不思議な感覚がした。
水なのにまるで空気のように軽やかで、液体なのに気体のようで。味はないのに、どこか風味を感じるような。
水といっても良いのかどうなのか、分からなくなる不思議な感覚だった。
そして体中の乾きが一気に潤っていくような心地もした。
枯れていた魔力が満ちていく。体も思うように動く。
復活、そんな言葉がぴったり当てはまるように体中に力がみなぎっていった。
「ありがとうございました」
すっかり元気を取り戻したあたしが立ち上がって微笑むと、姫は「それはようございました」と尚更美しく微笑んだ。
そして翔太もその水を飲むと、見るからに表情が元気になる。この水の凄さを感じずにはいられなかった。
「それで、姫は俺達に何をさせたいんですか?」
翔太の言葉は尖っていた。失敬だと非難されても仕方がない言葉遣いに、あたしは慌てて「翔太!」と鋭く名前を呼んだ。
「期待してるなんて側近は言っているけど、何を期待しているんです?…自分を護ってくれること、だけじゃないのでしょう?」
翔太の目はまっすぐに姫を見据えていた。
あたしも慌てて姫を見ると、姫は「さすがですわね」と少し笑った。
「私は期待していますわ。
あなた達ならきっと、"あれ"を解き明かしてくださると」