距離
もう一度真奈を見る。

「知らないわ…一人の時は何をしているの?」

私の予想外の質問に真奈は驚きながらも、ふふふ、と笑い答えていく

「いいわ、教えてあげる。一人の時はね…ゲームをして…電話やメールを…………」

真奈の顔が青ざめていく。

「さ…紗枝と…電話やメール…を……いっつも…嬉しそうに…」


真奈は自分で自分を苦しめていたんだ。
少し、申し訳ない気がした。
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